大惨事 スーパーロボット大戦あるふぁ




第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-

-とある日の某喫茶「みみむすめ」-

カランカラン

「みみねぇいる?みみねぇ」
「あ、いらっしゃいゆーみさん」
「いるよー」
お、いたいた。
相変わらず、ゲームしたままこっちを向く。
うちから借りていった(強奪した)ガンダムトゥルーオデッセイをやっているらしい。
「ゆーみ、このゲーム微妙にメリハリがない気がする・・・」
「人のゲーム取っていって、文句言わないの。そんなのほっといて、ほらほら、じゃーーん」
自分で買ったゲームをそんなのよばわりするのもどーかとおもいつつ、手に持っていた袋をカウンターの上に置く。
「第三次スーパーロボット大戦α~」
「おおぉー、って発売日明日じゃなかったっけ?」
「まあ、そこはジャノメミシンってことで」
「蛇の道は蛇のこと?」
はるかさんがアイスコーヒーを出してくれながら、つっこみを入れてくる。
「つっこみありがと、あとコーヒーも」
「コーヒーの方がついでですか・・・」
・・・なにかショックだったらしい。

「とりあえず、デモ見ようよ、デモ」
「じゃあ空けるね、・・・なんかこの箱でっかいわね」
「うん、なんか二つ並んでたから、特典が付いてそうなの買ってきた、1000円割引券持ってたし」
「なんか、いろいろ付いてそうな感じだけど・・・ゲームはこれかな?」
DVDケースの大きさのからディスクを取り出して、PS2にセットする。
「ついでなんですね~」
隅っこではるかさんがいじけてるけど、とりあえずそれはおいておくことにする。
「はじまった~」
「あれ?こんなムービーだったっけ」
たしかに何処かで見た気はするんだけど・・・
そして、タイトルが表示される・・・。
「あのーー」
「うん」
「今、第2次って見えたのは気のせいかな?」
「やっぱりそう見えた?」
「・・・うん」
あわてて、箱を調べるとそこには・・・。
 ・スーパーロボット大戦α
 ・スーパーロボット大戦α外伝
 ・第2スーパーロボット大戦α
・・・第3次は?
どうやらこのプレミアムエディションは今までのを集めたボックスだったらしい・・・。
「あ~、・・・今までのって全部持ってなかったっけ?」
「・・・うん、持ってる・・・」
・・・お店の人、お願いだからこれを第3次とは一緒に並べないでください。

そして次の日にもう一度第3次を買いに行くのでありました。

「・・・ついでですかぁ・・・」

-そこは、落ち込む人の集まる喫茶「みみむすめ」-


スーパーロボット大戦α PREMIUM EDITION

きけんなかおりのするものは

-ここは某喫茶「みみむすめ」-

カランカラン

「う~、つかれたよぅ」
「なんだか久しぶりですねぇ」
「そーゆーわけでもないんだけど」
いい加減体がついて行かない~

ぱた

「ほらほら、そんなとこで寝ないの」
え~眠いし~

「え~、久しぶりなのに勝負はしないの?」
「あ、みみねぇ?ひさしぶり~」
ひらひら
カウンターに伏せたまま、手だけ振る
「最近はなにかゲーム買ったの?」
「いや~、やるひまもないしねぇ、こないだガンダムトゥルーオデッセイ買ったぐらいかな」
「・・・買ってるし」
いや、だって、ガンダムなのにあんまりガンダム関係ないRPGなんだよ、しかもMSのパーツ付け替えられるし、
なんだか黒歴史に沈む気配もしてたし、これは買うしか!
「相変わらず、訳のわかんない基準で物買ってるのね」
自分の物差しで人は計れないのよ~
「いや、そんなたいそうな事じゃないし」
まあ、そーなんだけどね

まあ、実際ほとんど進んでないんだけど
主人公ジムにのったままだし

「あー、ほらほら、そこで寝てたら風邪引きますよ~」
「あ~、それいいかも、休めるし」
「またそんなこと言って~」
そういいながらも、奥から毛布を出してきてくれるはるかさん

うとうと

-そこは、黒歴史のひそむ喫茶「みみむすめ」-

-◇-けふまでのむだづかい——–
 ・・・いっぱい

あなたの今日の運勢は~

-ここは某喫茶「みみむすめ」-

カランカラン

 「いらっしゃい~」
 「う~、今日は冷たいのがいいかな」

 「じゃあ、アイスカフェオレでも入れましょうか」
 いつものカップを取り出しかけたも手を止めながらはるかさんが聞いてくる
 「うん、いいね。それでおねがい~」

カランカランカラン
 「ただいまなの~」
店のドアを空けて、しっぽの付いたみみ帽子をかぶった少女がかけこんできた。
この子はみみっこ・・・らしい。元気が取り柄の好奇心旺盛な少女だ。
実はさっきまで一緒にいたりする。
 「車で来る途中でさ、見つけたんで拾ってきた」
 「あら、そーだったんですか」
 「うん、のっけてもらったのー」
そう言いながら隣の席によじ登る。
ここのカウンター席は結構な高さがあるので、みみっこだと足が届かないようでいつも足をぶらぶらとさせている。
かわいいからいいんだけど。

 「それにしても車で来るなんてめずらしいですね」
 「さっきちょうど洗車してたからね~、せっかくなんでそのまま乗ってきた」
 「また、その辺に止めてるんですか~、キップ切られたって知りませんよ~」
 「まあ、この辺なら大丈夫だろ、そんなに長居する訳じゃないし」
 「そーゆー時に限ってなにかあったりするもんですよ~」
あっさりと嫌なことを言ってくる。
 「あんまり縁起でもないことは言わないでくれ、ホントになるから」
 「なにがほんとになるのー?」
TVを見ていたみみっこが、気になったのか不思議そうな顔をして聞いてくる。
 「ふふっ、言葉には力があるのよ~」
いたずらっぽくほほえむはるかさん。
 「うーん?」
なんだかよく分からない顔をするが、すぐにTVのほうに興味奪われたらしい。

 「そろそろ帰かな」
 「ふふふ、車になにか付けられてないといいですね」
ほほえみながら、はるかさん。
 「だから言うなっていってるのに・・・」
この人はコレだから・・・悪気はまったくないんだけど。

カランカラン

・・・・・・

カランカラン

 「ゴメン、テッシュかなにか拭くものちょうだい」
 「何かあったんですか?」
いいながらもテッシュペーパーを箱で渡してくれる。
 「フロントガラスに、鳥の糞がべったりと・・・」
・・・さっき洗ったばっかりなのに。

 「・・・あらまあ」

-そこは、鳥の糞が付く喫茶「みみむすめ」-

セミはいりませんか?

-ここは某喫茶「みみむすめ」-

カランカラン

「あら、いらっしゃい~」

この声はこのお店の店長のはるかさん。
ちょっとおっとりとしてるけど、やさしいお姉さんだ(見た目は)
あの癖さえなければ・・・ねぇ

「今日もいつもの?」
「あ、いつもので~」

いつものと言っても、ただのコーヒーなんだけどね

「そー言えば今日はみみねぇいないの?」
いつものところ(ゲーム機)の前に見あたらないので聞いてみる
みみねぇというのは・・・うーん、その、なんて説明すればいいんだろ
ここに居候?していてみみ付きの帽子をかぶっている人で、一応ここの店員もしてるはず・・・
(いっつも店内でゲームしてるけど)

「みみねぇはね~、セミとりに行ってくるってさっきふらっと出て行ったわよ」

セミ・・・!?
また、みみねぇは妙なことを・・・
まあ、いつものことなんだけどさ

というか、いまいるのかな、セミ・・・うーん、しばらく戻ってきそうになさそーだ

「なーに?みみねぇに用があったの?」
「いや、そーゆーわけでもないんだけど、新しいゲームについて聞こーかとおもってただけ~」
ナムコ×カプコンを買ったっていってたからどんな感じかなと
・・・なぜかここんとこ、私はやる暇ないし~TT

まあいいや、またこんど聞けばいいか~

「じゃあまたくる~」
「はーい」

カランカラン

-そこは、なんだかなな喫茶「みみむすめ」-